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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その1011

「PRINCIPAL 月刊プリンシパル2018年9月号」 (学事出版 本体:740円)


 新学習指導要領の移行措置と全面実施を進めている現在,文部科学省にも,教育委員会にも,学校(校長,副校長・教頭&主幹教諭など)にも,求められていることは,若手教員や・中堅教員の人材育成である。

 今月号の特集は,「若手・中堅の人材育成」で,この課題に正面から取り組んでいる。かつて,都立多摩教育研究所で同僚として勤務した石鍋浩氏,都立教育研究所で学び合った鈴木昭雄氏の巻頭論文が目に入り,熟読した。

 特集<論文>「人材育成に待ったなし」明海大学教授石鍋浩,「新学習指導要領の実施と働き方改革の中で,若手・中堅の人材育成を図るにはどうしたらよいか」麗澤大学准教授鈴木明雄,<例話>「相当の経験を有する者の資質の向上」西池袋中学校長江川登,「さすが先生だ!と言われる人に」立正大学准教授石橋昌雄,「教員が育つ学校を目指して」前東根市立第一中学校長池田史明。
どの論文・例話からも,現在と将来の教育を充実していく,人材育成に多くの示唆が得られる。

 今月の講話は,小学生向け「2学期始業式」小髙美恵子・砂川靖夫,「全校朝会」森清隆,中学生向け「全校朝会」加賀重仁,「2学期始業式」村田博哉・柏木博之,保護者向け「学校運営協議会・学校公開日」小髙美恵子,「PTA運営委員会」森清隆,教師向け「2学期最初の研修会」茂木智,「職員会議」柏木博之と,自分流の講話づくりに役立つ。

 この他,連載の<校長学>コーナーでは,「校長の会話力で学校が生きる」吉田和夫,「見直しが迫られるPTA運営」中村文夫,「新学習指導要領の導入・実践のキーポイント」高階玲治。<学校講和関係>コーナーでは,「この人に学ぶ」鈴木茂,「心がほっとするちょっといい話」秋元定憲など,読み応えがある。