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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1025
「教職研修2018年9月号」(教育開発研究所 本体:1000円)
働き方改革が学校現場でもかなり具体的に話題になっている。しかし、「分かるけど、子供のことを考えたら省略することはできない」ということになって、なかなか進まないというのが現実であろう。関係官庁、教育委員会、学校、保護者・地域の協力が不可欠である。勿論、学校自身の努力も必要である。
特集1は、「働き方改革」と新学習指導要領実現に、避けられない課題「無駄がなく、効果が高い、学校行事への見直し方」である。
具体的な見直しの仕方は、「学校行事の見直しは急務の課題」学習院大学教授長沼豊、「学校行事をどう精選するか」教育研究家妹尾昌俊、「学校行事の徹底的な見直し方」熊本県立大学非常勤講師小川順弘・モンゴルマルガト大学教授大野朗久、「学校行事改善レポート」八王子市立浅川小学校長清水弘美などと、自校の学校行事の精選に役立つ内容である。
特集2は、災害の被害に子供があった当座は気にするものの、75日を過ぎると思考の外に置かれがちなことの1つである「マンネリ化!子供が真剣になる避難訓練」である。内容は、「避難訓練の核心」跡見学園女子大学教授鍵谷一、子どもが真剣になる避難訓練「①臨場感のある避難訓練」町田市立町田第五小学校長五十嵐俊子、「②児童・生徒自ら判断し、行動に移せる避難訓練」宮城学院女子大学教授竹田幸正、「③スマホを活用した避難訓練」中部大学教授三島博路で、自校の避難訓練を再確認し、いざというときに役立つようにしたい。
その他に、学校マネジメント・学校経営、管理職の資質・能力、教育時事、教育法規、教育課程、教育行政・施策、管理職選考突破!講座など、役立つ情報がぎっしり詰まっている。