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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1026
「道徳と特別活動2018年9月号」(文溪堂 定価:750円)
道徳科と特別活動は、平成30年度から先行実施されている。4月から実施以来6か月を経て、様々な事柄が浮かび上がってきている。それらに適時に対応したのが、特集「先行実施1学期を振り返って―以降の成果と課題トップ3&新教材・内容実践紹介―」で、以下のように充実している。
<論考>「特別の教科道徳の先行実施を受けた学校現場の現状と課題」明星大学大原龍一、道徳科「学校経営の視点」文京区立明化小学校長齋藤道子&「道徳推進教師の視点」中野区立南台小学校主任教諭箱崎由依&「学級担任の視点」岐阜県瑞穂市立本田小学校教諭大羽淳也、「教科書を活用した実践事例―指導と評価の一体化」稲城市立稲城第七小学校教諭齋藤優介、「問題解決的な学習の実践―1学期を振り返って」上尾市立富士見小学校教諭小島嘉之。
<論考>「特別活動の先行実施を受けた学校現場の現状と課題」神戸松蔭女子学院大学教授秋山麗子、特別活動「学校管理職の視点」川口市立朝日東小学校長熊谷茂樹&「カリキュラム・マネージャーの視点」横浜市立折本小学校主幹教諭魚住千尋&「学級担任の視点」多摩市立愛知小学校教諭下鴨唯
<実践>「特別活動における児童用教材の活用―楽しい学校生活5つの活用法」八王子市立弐分方小学校教諭吉井貴彦、「なりたい自分に向けて努力する学級活動」福津市立福間南小学校教諭那須孝之。
文部科学省教科調査官による連載「道徳科・道徳教育の要となる道徳科の授業」浅見哲也、「特別活動・学級活動の改善のポイント」安部恭子。基礎講座「道徳と特別活動を支える学級経営の3つの柱」稲垣孝章、赤ペンチェック「道徳・みんなが自分の意見をもてる発問づくり」堀之内麻美/考察馬場喜久雄、「特別活動・みんなでつくり上げることを実感できる学級活動」永田大修/考察木内悦雄。「梶井先生の現代都市ジャーナル」梶井貢など、充実している。
二学期の半ば、自校の道徳科と特別活動を、実践レベルで見直し、一層の充実を目指す意味で、本誌は役立つ。