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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1033
「子どもとたのしむ はじめてのえいごえほん にほんのはなし❷」CD付き (くもん出版 本体:1200円)
新しく小学校3・4年に外国語活動,5・6年に外国語科が新設され,2020年からの全面実施に向けて,現在,移行措置が行われている。
実質的には「英語活動」「英語科」として進められているが,一番の悩みは,直接教える立場の先生方も,子どもの家庭学習に付き合う保護者もネイティブに少しでも近い「英語の発音(に自信がないこと?)」である。
そんなことを見越したわけでもなさそうであるが,この絵本は,簡単にネイティブの発音に触れることのできる仕組みになっている。
日本語と英語で,「うらしまたろう」「つるのおんがえし」「はなさかじいさん」が収録されていて,対応してCDでネイティブの朗読を聞くことができる。学校では,電子黒板で①日本語の文面を示して朗読し,②次に,英文を示してCDで耳から聞かせ,③絵だけ見せながらCDを聞かせるというような使い方はいかがでしょうか。
家庭では,絵本を開いて,上記①②③を親子で楽しんだらいかがでしょうか。英語の読み聞かせに役立つように,カタカナで発音が表記されている。
また,楽しい英語の歌3曲「Happy Birthday to You おたんじょうびおめでとう」「Seven Steps セブン ステップス」「Cuckoo カッコー」を聞くこともできる。
このシリーズ❶では,同様の構成で「ももたろう」「さるかにかっせん」「かさじぞう」が扱われている。参考までに。