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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1039
「大人のたしなみシリーズ:ジャズの教科書」(学研ムック 本体740円),北村英治編「なつかしのジャズ名曲CDブック」(アスコム 本体:1500円)
ジャズにどっぷりな人も,あまりジャズと係わってこなかった人にも,楽しめるジャズの本である。勿論,CD付きなので本物のジャズの一端を体験することができるようになっている。
ジャズ教科書では,「7人のジャズ・ジャイアンツ」「ジャズとは何か」「ジャズ喫茶へようこそ」「ライブへの招待」と,写真と活字でジャズを知ることができる。また,CDに収められているのは,「1.Just In Time(チヒロ・ヤマナカ)」「2.Moose The Mooche(Robert Lakatos)」「3.Dance Of The Fakowees(Sahib Shihab)」「4.Beautiful Friendship(Vladimir Shaftranov)」「5.My Favorite Things(Tonu Naissoo)」で,ジャズを堪能できる。
また,名曲CDブックでは,我が国のジャズのレジェンド北村英治の「ジャズと映画に胸を躍らせた日々」「ジャズが日本の若者を虜にした」「ジャズを愛した昭和生まれの著名人たち」など7つのエッセイで,昭和のジャズを語っている。さらに,「ビッグミュージシャンにもらった宝物」として,ベニー・グッドマン,ジョン・ルイス,ボブ・ウイルバーなど9人との思い出を語っている。
なお,CD収録曲は,昭和は遠くなりにけりと形容されるようになった「懐かしい昭和の思い出がよみがえる」12曲,「ドントビーザットウエイ」「ハートエイクス」「古い十字架」「イーストオブザサン」「メモリーズオブユー」「フォアエイジ」「サムデイスィートハート」「イエローデイズ」「身も心も」「A列車で行こう」「ディアシドニー」「恋人よ我に帰れ」で十分楽しめる。