ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その1043

教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その1043

「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成30年3月現在)」(平成30年8月 文部科学省)


 教育の情報化には,2つの側面があると考えられる。その一つは,児童生徒学生に「情報活用能力」を高めることである。そしてもう1つは,質の高い教育を実現するために,教育活動やそれを支える業務などにICTなどを活用することである。

 この報告書は,後者に視点を置いたもので,ICTの整備状況と教員の活用能力について,調査したものを以下のようにまとめたものである。今後,教育委員会において,ICTの整備状況と教員の活用能力に関する施策を進める際の発想の基礎的データになる。

 「学校におけるICT環境の整備状況」「1.学校における主なICT環境の整備状況の推移(1台当たりの児童生徒数,無線JAN,インターネット,電子黒板,校務用コンピュータ,校務支援システム)」「2.学校種別学校における主なICT環境の整備状況」「3.都道府県別学校における主なICT環境の整備状況(1台当たりの児童生徒数,無線LAN,インターネット,電子黒板,校務用コンピュータ,校務支援システム)」「4.都道府県別順位学校における主なICT環境の整備状況」。

 「教員のICT活用指導力」「1.教員のICT活用指導力の推移」「2.都道府県別」「3.教員のICT指導能力の状況(A教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力4項目,B授業中にICTを活用して指導する能力4項目,C児童のICT活用を指導する能力4項目,D情報モラルなどを指導する能力4項目,D授業にICTを活用する能力2項目,合計18小項目別状況&小学校版及び中学校・高等学校版の教員のICT活用指導力チェックリスト)」「4.研修の受講状況(平成29年度中にICT活用指導力に関する研修を受講した教員の割合)」「5.都道府県別教員のICT活用指導力の状況」。