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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その1050

「PRINCIPALプリンシパル2018年10月号」(学事出版 本体:740円)


 本誌は,月刊の学校講話と校長学の専門誌で,今号の特集は新学習指導要領の実現を目指した「特別活動の活性化」である。

 内容は,論文「主体的・対話的で深い学びを支える特別活動」日本体育大学教授橋谷由紀と「新学習指導要領にみる特別活動の位置づけと学校教育の課題」前全国特別活動研究会長持田裕代,例話「豊かな人との関わりを重視していく必然」札幌市立山の手小学校長類家斉と「特別活動で,支持的風土のある学校を!」山鹿市立鹿北小学校長下津光雄と「学びの基盤をつくり上げる特別活動の指導」八王子市立浅川小学校長清水弘美で構成されていて,この道の理論的実践的な面で実績を有する方々による特別活動の全面実施に有効な構成になっている。これらを参考にされ,自校の実態に応じた特別活動の活性化を目指していただきたい。

 また,今月の例話は,小学校向け・全校集会―高山和宣伝校長,全校朝会―大濱洋治校長,いじめ全校集会―大瀧伸一,中学生向け・文化祭後の全校集会―中埜渡信裕,全校集会―三村千秋校長,学校祭終了後の全校集会―増田隆生校長,保護者向け・PTA役員会―高山和宣校長,定例PTA役員会―佐藤文雄校長,教師向け・職員会議冒頭―谷口智校長,後期職員会議冒頭―佐藤文雄校長と,自分流の心に響く講話づくりの参考になる。

 連載の「校長学コーナー」では「勤務時間管理~休日・休暇・休業制度の運用~」加茂川幸夫,「校長の会話力で学校が生きる」吉田和夫,「主体的・対話的で深い学びの実践」高階怜治など,「学校講話関係コーナー」では「学校を変える校内研究」原範幸,「この人に学ぶ―南方熊楠」鈴木茂,「教育徒然草―納得解」原田宏志など,クリティカルリーディングして役立てていただきたい。