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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その1058

浅田すぐる著「いまの説明,わかりやすいね!」(サンマーク出版 本体:1300円)


 教師という仕事は,まずは子供たちに分かりやすく話すこと,保護者に信頼されるように説明できること,地域の人に親しげに話せること,教育相談・警察・役所など関係機関の人・・・に「わかりやすく説明できること」が必要かつ重要である。ところが,教師の話は「くどい」「繰り返す」「長い」,よって「分かりずらい」というのが定評である。(私も教師だったから,このイントロは,まさにその通~~り!)

 本書の表紙裏の「うまく説明できない3つの理由」「わかりやすい説明3つのポイント」「説明上手になれる3つの方法」を見て読むことにした。

本書の内容は次のようになっていて,なるほど「説明」が分かりやすい。もう少し早く本書と出会いたかった。(注:目次だけ見て,分かったつもりにならないでいただきたい。熟読すると,世界が変わりますよ)

 PART1「なぜ,うまく説明できないのか?~理由は,3つあります~(①動作にできていないから,②数を増やしすぎるから,③すべてをカバーしようとするからなど18の詳しい解説)」,PART2「わかりやすい説明の条件とは~ポイントは3つあります~(①数を3つに絞ること,②構造にはめること,③動作で伝えることなど14の詳しい解説)」,PART3「どうすれば説明上手になれるのか?~方法は3つあります~(①3つの視点で情報を整理する,②3つの構造で考えをまとめる,③3つの動作で伝えるなど25の詳しい解説)」となっている。