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書評:小島宏の気になる1冊その1059

阿比留眞二著「最高のリーダーはチームの仕事をシンプルにする」(三笠書房 本体:1300円)


 自分は使われる身だから本書を読まなくてもいいのだが,秘かに尊敬している上司(「売れるものをつくれ」というだけで,あとは一切説明しない徹底したシンプルぶり)の本棚に忍び込ませておこうと考えて購入した。でも,念のため読んでからと,内容を確認したら「なるほど!」と思うことが沢山あった。

 「はじめに」によると,あらゆる仕事をシンプルにするとは,「単純明快」にするということで,「仕事を単純明快にし,自分でやるべきことを絞り込み,それを確実に実行して結果を出す」ということが真意のようだ。

 第1章「最高のリーダーの,仕事をシンプルにする力―会社の問題と自分の課題を混同するな(17の視点からシンプルに解説)」,第2章「一流のリーダーの選択と集中のマネジメント―やること・やらないことの見極め方(19の視点からシンプルに解説)」,第3章「できるリーダーは,この方法で人を動かす―部下のマネジメントに小難しい理論はいらない(19の視点からシンプルに解説)」,第4章「結果を出すための,チームを一つにまとめる技術―段取り力,指導力,調整力,人間的魅力(18の視点からシンプルに解説)」,第5章「伸びるリーダーの仕事を面白くする発想法―いいアイデアの出し方から信念のつくり方まで(19の視点からシンプルに解説)」から構成されている。 

 現に上司の立場にある方々,これから上司になる可能性のある方々に,そして,これは企業の問題だからだといわず学校関係及び子供の教育にかかわる方々にもお勧めしたい。