ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その1062
教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1062
「月刊高校教育2018年11月号」 (学事出版 本体:950円)
現在,中教審で審議されている新しい指導要録の評価,特に,評価の観点とその趣旨(評価規準を作成する手掛かりになる)と道徳科の評価(児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等(通知)文科初第1号と,どのように変わっているか)に,各学校は関心を持っている。
それに呼応するかの如く,今号の特集は「新たな学習評価への対応」である。ただし,道徳科は取り上げていない。
内容は「高校の学習評価をめぐる議論のポイント」石井英真,「大きく変わる学習評価」鈴木秀幸,「高校生のための学びの基礎診断と基本的な考え方」文科省高校教育改革プロジェクトチーム,「主体性を評価する仕組みと℮ポートフォリオ」尾木義久,「次代の評価の在り方と実践―形成的アセスメントを探究的な学習の場に―」石森広美で,新指導要録の方向性をある程度推測することができる。
また,高校教育をの質を高めるための「連載」としては,以下のようなことが印象に残った。
「教育ICTのキソキホン~話題のEdTechとは何か?」佐藤昌宏,「探究を探究する―総合から探究への移行措置の模索」廣瀬志保,「実践的学校マネジメント論―学校の危機管理」西崎毅,などなど。
(なお,学習評価については,平成30年9月20日に配布された「教育課程部会児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ」で配布された,資料1&資料2が,方向性を捉える意味で参考になる。)