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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1067
渡部淳&獲得型教育研究会編「AL型授業が活性化する参加型アクティビティ入門」(学事出版 本体:1900円)
本書では,ダイナミックな学びを実現させるために,学習ツール(道具)が不可欠で,それがアクティビティ(様々なゲーム,ディスカッション,ディベート,ドラマワークなど学習者が主体となって取り組む諸活動の総称)だとして,具体的に提案している。(「はじめに」より要約抜粋)
書名からして,新学習指導要領のキーワードであるAL(アクティブ・ラーニング)や「主体的・対話的で深い学び」の実現を狙いにしたものであることが容易に理解できる。編者代表の渡辺淳,著者の高尾隆・林久博・宮崎充治・和田俊彦・渡辺貴裕など,日ごろ著書や雑誌などで拝見している先生方の論文でもあり,興味深く読んだ。しかも具体的で学ぶことがたくさんあった。
第1部学びのツール編「知っておきたい30のアクティビティ(ウオーミングアップの基本技法7つ,リサーチワークの基本技法7つ,ディスカッション・ディベートの基本技法5つ,プレゼンテーションの基本技法6つ,ドラマワークの基本技法6つ)」,第2部学びの演出編「学びのデザイン+運用+振り返り=20のポイント(A学びをデザインする7つのポイント,B学びを運用する10のポイント,C学びを振り返る3つのポイント)」,第3部実践事例編「私のアクティビティ活用法(小学校,中学校,高校など4事例)」,第4部解説編「教師=学びの演出家を目指して~獲得型教育入門~」,「獲得型教育を始めたい人に贈るブックガイド(24冊)」。