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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1073
「東京人tokyojin2018年12月号」 (都市出版 定価:930円)
出版業界は斜陽だといわれかねない状況が続いている。町中の本屋がどんどんなくなっているので,直接手に取ってパラパラとページをめくって品定め?をすることが難しくなった。
「よし!負けていられるか」とばかりに,今月号は,「本屋は挑戦する。小さな本屋から老舗まで」で,神田すずらん通りの本屋街を中心とした特集を組んでいる。
対談1「荻窪に夢の空間が生まれた。」本屋店主辻山良雄×小説家山崎ナオコーラ,対談2「裏切ってくれる本棚が好き!」作家山崎まどか×本屋店主花田菜々子,座談会「東京1960年代から現在まで書店クロニクル」書店主田口久美子×著述家永江朗×ライター石橋毅史。
また,個性派ブックショップ「赤坂双子のライオン堂」「銀座森岡書店銀座店」「小石川Pebbles Books」「田原町Readin'Writin'BOOK STORE」「渋谷Flying Books」「神宮前UTRECHT」「八丁堀書肆逆光」「明大前七月堂古書部」「下北沢本屋を旅する」「吉祥寺MAIN TENT」「三鷹無人古書店」が紹介されている。これらのどれかに足を運んだことがありますか。
老舗の書店としては「八重洲ブックセンター本店」「三省堂書店神田神保町店」「東京堂書店神田神保町店」「ジュンク堂書店池袋本店」,駅前書店としては「西荻窪駅今野書店」「神楽坂駅かもめブックス」「吉祥寺駅BOOKSルーエ」「学芸大学駅恭文堂書店」が紹介されている。
また,京都の「誠光社」,浜松の「BOOKS AND PRINTS」,沖縄の「市場の古本屋」,台湾の「三餘書店」,香港や韓国やインドの本屋まで紹介されている。
今月号を読んでいると,本を読むことは現代文化に参加することであり,この灯を「決して」消してはならないと感ずる。皆さん,もっと本を読みましょう,少しだけスマホをポケットにしまって...,本屋さんも頑張っていることだし。