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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1074
本郷和人監修・みかめゆきよみ漫画「マンガで教養 やさしい日本史...一生モノの基礎知識」(朝日新聞出版 本体:1200円)
最近,覚えることは順調なのだが,思い出すのが苦手になってきた。そのせいか,TV番組を視ていても,「あれ,誰だったかな?」「え~と,あれは...?」ということが多くなってきた。そんな様子を見ていた孫が,生意気にも,「ジージ、これを読んで,復習したら!」と,本書を貸してくれた。
「バカにするな!これでも昔は小学校の先生をしていて,日本の歴史を教えていたんだぞ!」と言いたかったが,素直に借りて読んでみた。
そして,「これを小学生が読んでいるとは...」と,少々驚いた。人物中心であるから小学生向けの日本史の参考書なのだろうが,易しくは書いてあるものの帯に「図解も充実・学び直しにも!」とあるように,高校生・大学生や大人を対象にしたものかもしれないようなしっかりした内容だった。
どの章も,「主要登場人物の紹介」→「マンガ・その時代の特徴の解説」→「その時代の主要な出来事の解説」となっていて,「見てわかり」「読んで納得」という構成になっている。
古代「弥生時代,飛鳥時代,奈良時代,平安時代」,中世「平安時代末期,鎌倉時代,室町時代,室町時代末期,安土桃山時代」,近世・近代「江戸時代,幕末,明治時代初期」となっている。惜しいかな,縄文時代・弥生時代,明治時代・大正時代・昭和時代・平成時代は取り上げていない。自分で調べて,本書に挟み込んで「完本・やさしい日本史」を作り上げようと思っている。
孫が読み終わったら本書をもらって,TVの横に置いて,物忘れをカバーしたいと思っている。