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書評:小島宏の気になる1冊その1083

「中等教育資料・平成30年11月号」 学事出版 本体:660円)


 高等学校の学習指導要領は,義務教育学校の教師にとっては関心外になりがちである。ところが,小学校,中学校,高等学校を通して読んでみると,「なるほど!」と,そのつながりに気付くことが少なくない。

 今号の特集は,「高等学校学習指導要領の改訂と各教科等の展望⑤」で,<情報><総合的な探求の時間><特別活動>について取り上げている。

 内容は,「新学習指導要領における共通教科情報科のポイント」鹿野利治教科調査官,「高等学校学習指導要領の改訂と情報科の展望」東北大学大学院教授堀田龍也,「新学習指導要領における総合的な探究の時間のポイント」渋谷一典教科調査官,「高等学校学習指導要領の改訂と総合的な探求の時間の意義と展望」金澤大学教授松田淑子,「新学習指導要領における特別活動のポイント」長田徹教科調査官,「高等学校学習指導要領の改訂と今後位求められる特別活動の指導の在り方」筑波大学教授藤田晃之,で構成されており,小中学校の情報教育,総合的な学習の時間,特別活動の「前(小学校)と現在(中学校)と未来(高等学校)」を見ることができる。★各教科等については,バックナンバーでさかのぼって学ぶことができる。

 連載の「各教科等の改善/充実の視点―各教科調査官」の「国語」「社会」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「音楽」「美術,工芸」「書道」「保健体育」「技術・家庭」「外国語」「情報」「道徳」「総合的な学習の時間」「総合的な探求の時間」「特別活動(キャリア教育)」と,中学校・高等学校のポイントを学ぶことができる。