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教育研究所
書評:気になる1冊1089
「デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン(素案)」 (2018年11月現在 資料名で検索でダウンロード可能)
現在,学校現場は,紙ベースの教科書で授業を展開(先進的に,紙ベース教科書とデジタル教科書を併用している学校もある)しているが,近い将来,デジタル教科書の使用が多くなってくることを予測して不安を感じている状況がある。
この「素案」を一読すると,デジタル教科書を使用する授業と,その際の配慮事項などがある程度つかむことができる。20ページ程度なので,是非一読をお勧めしたい。
内容構成は1「ガイドラインの趣旨等」,2「学習者用デジタル教科書の制度概要(法令改正の概要,デジタル教科書の定義,制度化の内容)」,3「学習者用デジタル教科書の効果的な活用の在り方について(新学習指導要領のICT活用,主な学習方法等の例,活用方法の例(個別学習,グループ学習,一斉学習,特別な配慮を必要とする児童生徒等の学習上の困難の低減),その他)」,4「学習者用デジタル教科書の使用に当たり留意すべき点について(指導上・教職員の体制・健康・特別な配慮を要する場合・著作権法・その他に関する留意点)」となっている。
付属資料集も「1.国科における学習者用デジタル教科書・デジタル教材の活用例」「2.社会における学習者用デジタル教科書・デジタル教材の活用例」「3.算数における学習者用デジタル教科書・デジタル教材の活用例」「4.理科における学習者用デジタル教科書・デジタル教材の活用例」「5.外国語における学習者用デジタル教科書・デジタル教材の活用例」「6.特別な配慮を必要とする児童生徒等への学習者用デジタル教科書・デジタル教材の活用例」と,内容が充実している。 (H&M)