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教育研究所
書評:気になる1冊1096
小池浩二著「チーム全員で結果を出すプレイングマネジャーの仕事」(あさ出版 本体:1500円)
学校現場は今,いかに「チーム学校」にするかで悩んでいる。企業でも「チーム会社」としての協働が課題になっているようだ。本書は,G会長のような超大物ではなく,プレイングマネジャーを対象にして論じたもので,学校のミドルリーダーについていろいろ学べる1冊である。
そういう意味で,目次を眺めてみると,「チーム学校づくり」に役立ちそうなヒントがたくさんあるような気がして読み進めた。あくまでも企業が舞台の話であることは承知しながらも「これは学校にも当てはまる」「これは学校でも使える」というものがたくさんあった。コペルニクス的変換(180度の変換)は無理にしても,何か方向性が見いだせたような気がした。
第1章「なぜチームがうまくいかないのか(なぜ結果が出ないのか?,勘違いされているリーダーシップの役割など3節)」,第2章「リーダー,サブリーダー,メンバーそれぞれが必ずやるべきこと(リーダーが持つ7つの役割,サブリーダーは働けるチームをサポートする,メンバーは自分で考え自分で行動するなど5節)」,第3章「プレイングマネジャーはメンバーをどう動かすか(チームメンバー全員が理解すべき10のことなど3節)」,第4章「結果を出すマネジメント業務の法則をマスターしよう(この法則を使えばチームが必ず動くようになる,戦術を作り全メンバーを動かしていくなど6節)」,第5章「5つのマネジメント業務をどう実践・運営するか?(チームマネジメントをうまくいかせる5つのステップ,戦術の具体的な組み方とメンバーの役割,1か月のマネジメントのくり返しを実践しようなど8節)」,「おわりに・プレイングマネジャーが心得ておかなければならないこと」と,学校における業務の円滑な進め方,ひいては働き方改革の一助にもなりそうである。 (H&M)