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教育研究所
書評:気になる1冊1104
「教育研究2019年2月号」(不昧堂 定価:850円)
新学習指導要領への移行の真っ最中である。単なるつじつま合わせの移行措置ではなく,教科の目標の実現を踏まえたものとしたい。このことに正面から答えたのが今月号の特集で「教科の本質に迫る子ども」である。
奈須正裕「見方・考え方を存分に働かせて対象に肉薄する子ども」,三根和浪「図画工作化の本質に迫る子どもの姿と指導の手立て」,山下真一「社会科の本質に迫る子ども(公民としての資質・能力を育てる)」,桂聖「文学における読みの本質に迫る子ども(Which型課題でマイナス・プラスの読みをする(注:~として適切なのはA,Bどちらかと,子供が選択し,判断する場面をつくる課題)」,山本良和「算数に対する自らの問題意識を追究していく子ども」と,実践に裏付けられた理論と方法が詰め込まれている。
連載の「よかったさがしのおすそわけ」小児科医細谷亮太,「先生のための聞き方・話し方」元NHKアナウンサー岡部達昭,「Enjoy English」三島伊久美,全国授業とれ立て便「教師のねらいと子どもの学びをつなげる」広島大学附属三原小教諭坂田豊,筑波大学付属小教諭による研究発表(体育,図工,音楽,理科,算数,国語)など,充実している。 (H&M)