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教育研究所
書評:気になる1冊1114
文部科学省編集「中等教育資料2019年2月号」(学事出版 本体:660円)
耳にタコができるくらい聞いている「キャリア教育の推進」(恥ずかしながら,私の場合は,言葉は知っていての中身はわかっていないというのが正直なところである)が今号の特集である。
解説「キャリア教育の推進(キャリア教育の課題,新学習指導要領におけるキャリア教育,キャリアパスポート)」文科省初中局児童生徒課,「キャリア教育と今後の学校教育の在り方(二つの答申にみられるキャリア教育の学校教育への導入と課題,新学習指導要領にみられる今後のキャリア教育への期待,自己実現に向けての基礎的欲求への支援,キャリア教育の視点に基づくR-PDCAサイクルの重要性)」日本大学教授望月由紀を読むと,「なるほど!」と改めて理解を確認できる。
また,実践研究「小中高連携による発達段階に応じたキャリア教育の充実―ひとづくりをまちづくりに―」北海道長万部高等学校・長万部町立長万部中学校,「全教育活動で行う「追究型学習」=「教わる」からの卒業―授業でできるキャリア教育―」秋田県大館市立第一中学校,「販売実習「津商モール」を柱に商業高校で学びを実践する」岡山県立津山商業高等学校と,中高における推進の具体例も紹介されており,参考になる。
また,文科省各強化調査官による連載「各教科等の改善・充実の視点(国語,地理歴史,数学,理科,音楽,美術,工芸,書道,保健体育,技術・家庭,外国語,情報,道徳,総合的な学習の時間,特別活動)」,提案!イチオシ教員研修「若手教員の育成に向けた金沢市の取組~スタート5プロジェクト,金沢匠塾,恋別支援型研修の実際~」金沢市教育プラザ等々も充実している。 (H&M)