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教育研究所
書評:気になる1冊1119
「進路指導2018年秋号」((公財)日本進路指導協会 定価:770円)
最近,高校の教員の友人から「キャリア教育について勉強しているんだって,こういう月刊誌もあるよ」と紹介され,本誌を読んだ。「なるほど!」と,納得したことが多いので紹介する。
巻頭言「コンピテンシー・ベイスに転換する学校教育と社会の協働」株式会社キャリアンリンク代表取締役若江眞紀,企画「カリキュラムデザインが創造する「主体的・対話的で深い学び」~単元配列表の作成をとおして~」國學院大学教授田村学,「キャリア形成としての「主体的・対話的で深い学び」~「社会に開かれた教育課程」の中で~」東京大学教授市川伸一,「普通科高校におけるアカデミック・インターンシップ」労働政策研究・研修機構主任研究員下村英雄と,とっても参考になる。
特集は「キャリア教育の実践」で,「地域企業との連携による5S活動~学校環境改善・キャリア教育~」埼玉県ときがわ町立萩ヶ丘小学校田岡昭彦,「専門高校でのキャリア教育の実践~キャリア教育を基本とする進路指導の不易と流行を求めて~」岡山県立岡山南高校赤岩康弘,「よりよい人間関係を構築し,達成感や成就感等を味わい,自己実現を目指す教育活動~ライフスキル教育(ライオンズクエストプログラム)を活用したキャリア教育の推進~」鹿児島市立吉田南中学校長山下勝志と,各校種の事例が紹介されており,自校流の実践に向けて多くのヒントが得られる。
さらに,連載「小学校キャリア教育Q&A」世田谷区立尾山台小学校長渡部理枝,「中学校キャリア教育Q&A」小平市立第六中学校深沢享史,「高校キャリア教育Q&A」宮城県立加美農業高校中澤輝博,「特別支援学校キャリア教育Q&A」埼玉県立春日部特別支援学校中村勇樹など,特集に関連した情報も得られる。 (H&M)