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教育研究所

書評:気になる1冊1122

「月刊プリンシパルPRINCIPAL2019年3月号」 (学事出版 本体:740円)


 3月は,卒業の月である。学校生活や学習に多くの思い出をつくった小学校生活,中学校生活と,そして一緒に過ごしてきた友達と別れるときである。そこで,子供たちの頑張った6年間(中学校は3年間)をねぎらうとともに,これからの生活や学習に胸を膨らませるような「卒業式の言葉」を,心を込めて語り掛けたいものである。

 そこで,今月号の特集は「感銘を与える卒業式」で,校長先生にとって頼りがいのある内容である。

 論文「平成最後の年に,最高の校長式辞を~その作成と話し方~」前福島市立福島第三小学校長山縣眞二,例話「未来への扉を力強く開けよう!」大阪市立古市小学校長松本容子,「一人ひとりが「命」を輝かせて,世界に大きく羽ばたこう」宮古島市立西部小学校長砂川靖夫,「善く生きることを求め続ける自分を創る」広島市立牛田中中学校長三村千秋,「社会の一員として必要とされること」香芝市立香司馬中学校長盛山哲也,「輝く明日に向かって」沖縄県立宮古特別支援学校長佐和田聡と,話し方も含めて自分流の式辞づくりの情報を取り出すことができる。

 おなじみの今月の例話は,小学生向け・修了式:新山亨,6年生を送る会:附田裕哉,6年生修了式:四ケ所清隆,中学生向け・3年生を送る会:青木絹子,修了式:西村久二夫,全校朝礼:古谷俊之,保護者向け・3月のPTA総会:外山健一郎,学校復興に関する保護者説明会:西村久二夫,教師向け・職員会議:四ケ所清隆&古谷俊之と,参考になる。

 また,校長学コーナー「ICT教育はどこまで行くのでしょうか―柴山・学びの革新プラン―」中村文夫,「2030年学校はどう変わるか」高階玲治など,学校講話関係コーナー「校長講話・学校だより道場」野口晃男,「この人この写真,講話に生かせる現代の名言」和田秀樹などと,いつもながら充実している。(H&M)