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教育研究所
書評:気になる1冊1136
「教育展望2019年3月号」 ((一財)教育調査研究所 本体:448円)
新学習指導要領が求める「子供に育みたい資質・能力」と,新指導要録「文科省・通知」による学習評価は,学校・教師の一大関心事である。「何」を「どのような観点」で,「どのように評価」すればよいかは,授業づくりの大きなポイントになるからである。
今月号は,学校現場の渇望に応えるかのように,特集「資質・能力を伸ばす評価活動」を組み,第一線でご活躍中の方々の解説・意見・提案・実践紹介などを提供している。管理職,指導主事,教務主任・ミドルリーダーなどの必読の記事満載である。
天笠茂「新学習指導要領のもとでの学習評価」,角屋重樹「資質・能力の育成と評価の在り方」,田中統治「カリキュラム・マネジメントにおける評価の在り方」,西岡加名恵「資質・能力を育てるパフォーマンス評価」,黒上晴夫「深い学びとルーブリック」,丸茂哲雄「柔軟に考え,深い対話のある学びを追究する~授業の改善と評価の工夫~」,井上純一「パフォーマンス課題と評価」。
連載の巻頭言「人の生きがいの本質は?人間学の大事な時代(感想:AI時代の教育の提言に目から鱗が落ちた)」汐見稔幸,提言「学力を支えることばの力」今井むつみ,わたしの教育実践「自己肯定感を高め,意欲向上を図る授業づくり~特別活動を通して~」土佐市立高岡第一小学校,ビューポイント「独自教科「ツル科」によるキャリア教育の推進」床並伸治,きょういくフォーカス「文科省を「つなぎ役」に学校の働き方改革を」渡辺敦司なども,いつもながら頭の中をリフレッシュしてくれる。(H&M)