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教育研究所

書評:気になる1冊1141

「東京人tokyo jin2019年4月号」 (都市出版株式会社 定価:930円)


 東京を様々な視点から紹介し,解剖し,探究して,楽しませてくれる珍雑誌である。今月号は「やっぱり,うちの仔ニャンバーワン」と洒落て,特集は「江戸東京・犬猫ワンニャン狂奏曲」で,特に,BSテレビでおなじみの竹之内祐幸さんの写真が素晴らしい。

 小国貴司「東京点画・下町でも,山の手でもない(東京のあちこちのワンとニャンを紹介)」,町田康「なんで?を問わない(犬3匹,猫7匹と暮らしている様子)」,ロバート・キャンベル「幸福感をもたらす,やわらかくあたたかいもの(猫夕吉とのぬくとい生活)」,曽我部恵一「シンプルで,まっすぐで(犬こはるとのゆったり生活)」,川本三郎「エサやりじいさんの悩み(猫大吉との生活)」,岩合光昭×立川志の輔「大人気コミック待望の映画化:ねことじいちゃん」,菊池秀逸・佐藤ピート文「岩合監督だからこそ引き出せた,ベーコンの演技力」,シュンタ「はじめてのワンコ奮戦記」,江戸家子猫・清水洋写真「浅草演芸ホールのジロリ師匠」,吉田耕治・若木信吾写真「花と犬」,安村正也「猫と本」,友森玲子・富田園子文「捨てられた犬や野良猫のためにできること」,田中貴子「江戸の猫は恋だらけ(註:凄い春画が登場するので,子どもには見せないこと)」,仁科邦男「犬,江戸を生き抜く」,ふなこしゆり「世界中で愛される,秋田犬をめぐる秘話」,林家正蔵・川上尚見写真「池之端HOTEL GRAPHY NEZU CAFE&LOUNGE愛犬コロネとテラス飲み」などなど,写真と暖かい逸話で,心から楽しめる。

 我が家でも,猫や小鳥,鮒や鯉,ドジョウ,ザリガニなどを飼っているので,ワンやニャンに限らず生き物を飼っている人の話には,身を乗り出してしまう。 (H&M)