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教育研究所
書評:気になる1冊1171<教育展望5月号>
「教育展望2019年5月号」((一財)教育調査研究所 本体:448円)
新学習指導要領が令和2年度から順次完全実施される。新学習指導要領のポイントの1つである「主体的・対話的で深い学び」について,各学校・教師の理解も深まり,実現に向けた取組が盛り上がりつつある。
今号の特集は,ちょっと立ち止まって,これまでの理解と実践を振り返って,一層の充実を目指すという意味で,「主体的・対話的で深い学びが授業を変える」を取り上げている。次のような内容構成になっており,管理職やミドルリーダーに,ぜひ目を通して,クリティカル・リーディング(精読)&クリティカル・シンキング(熟考)をして,自校流の「主体的・対話的で深い学びが実現する授業づくり」を創造し,実践していただきたい。
「アクティブ・ラーニングの視点で学びを深める―何が新しく求められているのか」桐蔭横浜大学特任教授溝上慎一,「深い学びに迫る授業をどう進めるか」早稲田大学教授小林宏己,「英語科におけるアクティブ・ラーニング」グローバル教育センター長松本茂,「ICT活用とアクティブ・ラーニング」東京学芸大学准教授高橋純,「主体的・対話的で深い学びの実現のために~カリキュラム・マネジメントを活用して~」由利本荘市立西銘小学校前校長木谷玲子,「アクティブ・ラーニングによる学習・指導方法の改善―数学科における本質的な問いの最適解に迫る学習指導―」福岡大学附属浜松中学校前教諭山下孝二,「探究活動から生徒の学びを設計する」京都市立堀川高等学校。
連載記事では,「提言・生徒指導に関して教師に求められる力」杉田郁世,「私の教育実践:園児の自発性を大切にする遊び(体験)を通した教育活動について」清隆厚生会こども園ひがしどおり,「ビューポイント・研修意欲を高めるためのワークショップ型校内研修の実践」山本豊彦,「教育フォーカス・小5で年間60時間標準時数を上回る」渡辺敦司など,たくさんのヒントが得られる。(H&M)