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教育研究所
書評:気になる1冊1177<仕事が速い人>
木部智之著「仕事が速い人は『見えないところ』で何をしているのか?」(KADOKAWA 本体:1300円)
本書の「はじめに」で著者は,「仕事をスピードアップさせるためのあらゆるテクニックを『誰でも,今すぐできる』レベルまで落として紹介する」とあったので,それを信じて読むことにした。でも,「仕事が遅い」「間違いが多すぎる」「上の者(常務理事)の意図を汲みきれていない」と,重要な仕事から外され「窓際族(古典的表現?)」になった私にとっては,もう少し前に本書と出会いたかった。
内容は,日本IBMシニア・プロジェクト・マネージャーを務める著者だけあって,ハウツーものにしては,論理的かつ具体的で納得できる部分が沢山あった。「いい仕事」を「スピード感」を持って進めたい人にとって,役立つ好著である。特に,「働き方改革と言われても,学校現場ではどうも?」と感じている学校の管理職や先生方とっては,一読をお勧めしたい。(私個人の感じ方なので責任は持てませんが...)
第1章「仕事の速さは始める前に決まる(仕事の前,締め切りを守るに関する9つのテクニック)」,第2章「作業のスピードは習慣化で速くなる(道具,メール,資料作成,ショートカット,Excelに関する24のテクニック)」,第3章「チームのスピードは仕組みで速くなる(持ち時間ゼロ,伝え方,任せ方,打合せ・会議に関する21のテクニック)」,第4章「ない時間をひねり出す(スキマ時間,集中するに関する10のテクニック)」,第5章「思考のスピードは型で速くなる(インプット,思考の型に関する11のテクニック)」と,なっている。
テクニックの見出しを読むだけでおおよその内容は分かり,じっくり読めば「ポイント,図や表,重要事項のゴチック表示」で「見てわかり」「読んで納得」を体験できる。 (H&M)