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教育研究所
書評:気になる1冊1179<全国学力・学習状況調査解説資料>
平成31年度全国学力・学習状況調査「解説資料:児童生徒一人一人の学力・学習状況に応じた学習指導の改善・充実に向けて<小学校算数>」(国立教育政策研究所教育課程研究センター HPからダウンロード可能)
文部科学省が毎年度実施する全国学力・学習状況調査の結果(平均点と順位)が,教育委員会と学校(教師)と保護者をはじめ世間の関心を集めている。
学校(教師)としては,本調査の目的である「児童生徒の学力や学習の状況,課題等を把握するとともに,それらを踏まえて調査対象の学年及び他の学年の児童生徒への学習指導の改善・充実等に取り組む際に役立てる」ことを再確認する必要がある。
間違っても,「平均点」と「順位」だけに矮小化して,学力調査の「傾向と対策」とならないようにしたいものである。
この解説書を精読すれば,小学校算数科の授業で大事にすべきこと,学習指導で重視しなければならないことを理解し,日ごろの授業に生かしていくようにしたい。学力調査を実施している際に,児童の解答している状況を観察していれば,おおよその出来具合や後藤の傾向がおぼろげながら捉えることができたであろう。それらを,早速,日頃の算数科をはじめ他教科の指導に反映させていただきたい。
8月下旬から9月上旬あたりに,文部科学省から「学力・学習状況調査の結果」及び「結果を踏まえた授業改善への具体的な提言」が公表されることになると思われる。それを,読みこんで,自校の算数科の指導計画の改善・充実,算数科の授業の改善・充実に向けて,具体的な取組につなげるように努めたいものである。
また,中学校数学をはじめ,小学校国語及び中学校国語,中学校英語についても同様の解説が公表されている。同様の趣旨で活用することが望まれる。 (H&M)
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