ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:気になる1冊1191<行動が早い人の仕事と生活の習慣>

教育研究所

書評:気になる1冊1191<行動が早い人の仕事と生活の習慣>

野呂エイシロウ著「入社1年目から差がついた!行動が早い人の仕事と生活の習慣」 (すばる舎 本体:1300円)


 子供たちに分かる「いい授業がしたい」と思って努力しているのに,準備が十分できないうちに,その時が来てしまい,結果として「中途半端な授業」になってしまうことが多い。そんなことが続いているので,企業で働く人は,どのようにしているのかと関心を持ち,あれこれ探しているうちに本書を見つけることができた。

 読んでいて,これは,「学級経営」や「各教科の授業づくり」に使えるということに多く出合えた。欲張らずに,一つ一つできるようにして,子供のために,自分づくりの努めていくつもりである。

 本書の内容は,目次をざっと眺めるだけで,おおよその見当がつく。そこをめくって読んでみて「やっぱり!」と思うこともあったが,「あれ!?」と全く発想が異なり新しいことを学べることもあった。

 「はじめに(行動の早さが評価の決め手になる,特別な知識やスキルは必要ない,すぐやることで成果も運も総取りする)」,第1章「一流の人はなぜ行動が早いのか?(行動の早い人はダメなら場所を変える・出遅れる人はダメでもじっとしている,行動の早い人は自分のことに集中する・出遅れる人は他人を批評するなど5つの習慣)」,第2章「行動の早さは先回りで決まる(行動の早い人は荷物が少ない・出遅れる人は荷物がいっぱい,行動の早い人はこまめにメンテナンスする・出遅れる人は支障が出てから右往左往するなど5つの習慣)」,第3章「行動が早い人の仕事のやり方(行動の早い人はタスクを見ている・出遅れる人はスケジュールを見ている,行動の早い人は淡々と問題解決する・出遅れる人は責任を感じて思考停止するなど7つの習慣)」,第4章「行動の早い人の社外での習慣(行動の早い人は睡眠を中心に生活する・出遅れる人は睡眠をおろそかにする,行動の早い人は丁寧に会話をする・出遅れる人は得意になって会話をするなど7つの習慣)」,第5章「行動の早い人のインプット術(行動の早い人はどこでも勉強する・出遅れる人はカフェで勉強する,行動の早い人はプロのやり方を学ぶ・出遅れる人は自己流でやるなど3つの習慣)」と,仕事の仕方だけでなく,人間としての生き方についても学ぶことができる。(H&M)