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教育研究所
書評:気になる1冊1199<月刊高校教育7月号>
「月刊高校教育2019年7月号」 (学事出版 定価:1200円)
大学の入学試験への「論文(記述式)」の導入は高等学校の教育内容や学び方に大きな影響をもたらす。同様に,高校改革は,義務教育段階の教育内容や学習活動に影響をもたらすことが考えられる。その意味で,本誌の内容に,高等学校だけでなく,小中学校関係者にも関心を持っていただきたいと考える。
今号の特集は,「高校改革は新たなステージへ」で,次のような構成になっている。
歴代会長座談会「近年の高校改革を小括する」小栗洋×及川良一×宮本久也,「高校教育改革の最新動向」田村真一,「高大接続改革と残された課題」古沢由紀子,「教育再生実行会議WGで議論されたこと」岸田正幸,「高校改革の源流を探る」菱村幸彦と,関心の高い内容に関連した情報が,ぎっしり詰まっている。
巻頭インタビューは,秋田喜代美「協働的・探求的な学びと評価のために<下>(子どもたちが大きく見える瞬間を,保護者や社会との共有,深い学びには読書が不可欠,学校リーダーには希望を語って欲しい)」で,6月号の<上>と合わせお読みいただきたい。
連載も「教育ICTのキソキホン」渡辺ゆうか,「どこより早い!新テスト最新情報~共通テストに関する動き~」白井俊,「管理職のためのアクティブ・ラーニング入門」武井多加志,「悲鳴を上げる学校ゼロトレ・数値目標管理・スタンダード化」小野田正利,「特別支援教育・障害は個性か?」竹内慶至,「現代の教育世相を読み解く~国際教育開発から教育の正当性を考える~」橋本憲幸,「教育政策動向ウオッチ~大学入試改革は今後どうなる~」渡辺敦司と,目を通しておきたいな情報が満載である。 (H&M)