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書評:気になる1冊1212<横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領>

「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領―総則・総則解説」(平成30年2月 横浜市教育委員会事務局編集・発行 非売品)


 新学習指導要領では,子供のために質の高い教育活動を展開することを目指して,「社会に開かれた教育課程」の編成・実施を求め,その実現のために「カリキュラム・マネジメント」の確立を推奨している。

 本冊子は,各学校が「社会に開かれた横浜らしい教育課程」の編成・実施が進められるように,その手掛かりを示したものである。横浜らしい先導的で創造的な施策である(内緒の話であるが,知り合いの某校長は,これを基に「自校流の開かれた教育課程」の編成を進めている)。内容は,次のように2部構成になっていて,単なる総則の「解説の域」を超える内容で構成されている。

 第Ⅰ部「総則」序章「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領の位置付け」,第1章「教育課程とカリキュラム・マネジメント」,第2章「横浜らしい教育課程の創造」,第3章「各学校・ブロックにおけるカリキュラム・マネジメント」。

 第Ⅱ部「総則解説」序章「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領の位置づけ」,第1章「教育課程とカリキュラム・マネジメント」,第2章「横浜らしい教育課程の創造(1,横浜市立学校で育てる未来を担う"横浜の子供"の姿,2,横浜市立学校が編成する教育課程の特色)」,第3章「各学校・ブロックにおけるカリキュラム・マネジメント(1,各学校・ブロックにおける教育課程の編成,2,各学校・ブロックにおける教育課程の実施・評価・改善,3,教育課程の編成・実施・評価・改善のための留意事項)」。

 各教科・領域編も編集・発行されている。ちなみに,算数科・数学科編の目次を紹介すると次のようになっている。(註:他教科等もほぼ同じ構成になっている)

 序章「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領算数科,数学科編の位置づけ」,第1章「算数科,数学科の改訂と目標及び内容(1,算数科。数学科の改訂,2,算数科・数学科の目標と内容)」,第2章「横浜らしい教育課程の創造(1,算数科・数学科における「じっくり考え・高め合い・つなげる確かな学び」の姿,2,算数科・数学科における3つのつながり・授業のつながり・人のつながり・学びの場のつながり)」,第4章「算数科・数学科9年間で目指す資質・能力一覧表(A数と計算,B図形,C変化と関係,Dデータの活用,C測定)」,第4章「数学的に考える資質・能力の系統表(数学的に考える資質・能力の系統表の活用の仕方:小学校1学年,2学年,3学年,4学年,5学年,6学年,中学校1学年,2学年,3学年)」,第5章「指導計画の作成等に関する配慮事項」。(H&M)