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教育研究所
書評:気になる1冊1221<実践教育法規2019>
水本徳明編著「図解でマスター!実践教育法規2019」総合教育技術2019年7月号増刊 (小学館 定価1550円)
教育について考える時「根拠は?」と確かめたくなることがある。教育関係の情報に接した時「どのことと関連しているのか?」&「全体はどうなっているのか?」と全体と部分の関係を知りたくなることがある。また,学校経営案の作成,教育活動の企画・立案,研究報告や教育論文の執筆などに際して,物事の「背景」&「意味・意義」&「現在,課題となっていること」などを確認したいこともある。
そんな時,毎年(毎号),本書を頼りにしてその場をしのいできた「頼りがいのある1冊」である。今号は,「新学習指導要領全面実施直前―教育法規・教育情報の最新情報を知る―」が特集で,管理職をはじめ教務主任など教育課程編成や指導計画作成,各種実施計画作成にかかわる先生方に役立つ構成になっている。
★最新情報「2019教育法規・教育行政の変化を読む―公教育の現場から学校のあり方を切り拓く」。
★特別企画「教育法規・教育行政の視点から」1「学校の姿が変わる―一貫校,遠隔教育,夜間中学など」2「いじめによる自殺を防ぐには」3「子どもを虐待からどう守るか」4「増え続ける不登校の子どもを支援する」5「学童保育と子どもの放課後」6「外国にルーツを持つ子どもの教育」7「行き過ぎた指導と校則を考える」8「子どもの学習費と格差問題」9「教職員の働き方改革の動向」10「持続可能な社会の構築に向けての学校教育の課題」。
★図解・図説「現場で役立つ重要テーマ45」Ⅰ学校制度(教育制度と学校,主幹・指導教諭の職務など7項目),Ⅱ学校運営(校務分掌と主任制,学校評価など8項目),Ⅲ教育課程(児童生徒の学習評価と指導要録,カリキュラム・マネジメント,部活動など8項目),Ⅳ児童生徒の指導と福祉(体罰と懲戒,子どもの貧困対策など7項目),Ⅴ学校安全・危機管理(学校安全の責務と危機対応,学校におけるハラスメントなど7項目),Ⅵ教職員の人事と勤務(勤務時間と休暇,教職員のメンタルヘルスなど8項目)。
★巻末企画「クローズアップ教育法規・教育行政の動き」1「教員の養成・採用・研修をどう改善するか」2「教育現場の実情を踏まえて教員研修を成功させる」3「スクールリーダー養成,教育行政職員養成の動向と課題」。(H&M)