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書評:気になる1冊1228<面倒くさがり屋のあなたがうまくいく55の法則>
本田直之箸「面倒くさがり屋のあなたがうまくいく55の法則」(大和書房 本体:1000円)
我が家の居間には「いやな仕事はさっさと片付けよう」と相田みつお風の墨書が張ってある。本書の帯には,「面倒くさいことを先送りすることは,自分に借金をすることだ!!<先送り>をやめるための☞逆転の発想!!」とあり,「面倒くさがりを自認する」私としては,遅きに失する感はあるが,奇跡を信じて読むことにした。
ともかく,やらなければならない「何か」があるとき,その前に「別の何か」をはじめてしまい,しなければならなかった「何か」を後回しにして,結局「しなかった(できなかった)」ということになってしまうのである。その直後には,「これからは!」と,チョッピリ反省はするものの「反省できず」に,児童生徒学生時代の試験勉強,就職してからの仕事,家庭でのあれこれの仕事などなど失敗と公開を繰り返している。
まえがき「面倒くさいことが山積みのあなたへ」を読むだけでも自分が変えられそうになる。内容は,1「考え方編(面倒くさいから「目標」をつくる,できない理由を考えない,グチらない,型にはまる,人のせいにしない,自己責任にする,時間を大切にするなど20の法則の解説)」,2「日常生活編(面倒くさいから体を動かす,しっかり眠る,マニュアルを熟読する,我流でやらない,モノを捨てる,時間割で動くなど17の法則の解説)」,3「仕事編(やらないことを決める,「お手本」を見つける,遅刻しない,先を読む,聞く前に調べる,「仕事」をする,人脈をつくるなど19の法則の解説)」と,企業の仕事術を中心に説いているが,役立つ情報が複数見つけられる。なお,「おわりに・面倒くさいから「究極」の面倒くさがりやになる」と逆説的にしめている。(H&M)