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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その478
月刊誌「初等教育資料2016年5月号」 (東洋館出版 本体:500円)
道徳の時間が,「特別の教科道徳(道徳科)」になって,何がどう変わり,どのような授業を進めたらよいものか,学校現場は必至で研修中である。それに力強い指針を示してくれるのが,特集Ⅰ「特別の教科教科 道徳の実施に向けた道徳教育の推進」である。各論文の題名だけで内容が推測できるので,詳細は直接本誌を読み込んでいただきたい。
解説1:赤堀博行「道徳科の実施に向けた内容の改善」,論説1:吉本恒幸「道徳科の内容構成と取扱い方」,論説2:大原龍一「第1学年及び第2学年の内容の改善と対応」,事例1:尾崎正美「個性の尊重の学習展開(第1学年)」,事例2:小林沙友里「構成,公平,社会正義の学習展開(第2学年)」,事例3:井桁里美「国際理解,国際親善の学習展開(第2学年)」,論説3:飯島英世「第3学年及び第4学年の内容の改善とその対応」,事例4:山田沙季「相互理解,観葉の学習展開(第3学年)」,事例5:小島嘉之「構成,公平,社会正義の学習展開(第3学年)」,論説4:生形章「第5学年及び第6学年の内容の改善とその対応」,事例6:鎌田賢二「よりよく生きる喜びの学習展開(第6学年)」,解説2:文科省教育課程課「私たちの道徳の改善・充実」,解説3:赤堀博行「私たちの道徳の効果的な活用」。
また,特集Ⅱ「外国語活動・学習指導要領におけるポイント・これからの小学校における外国語教育ウを考える」(対談:葛城崇×直山木綿子,論説直山木綿子,事例西健&鰐渕茂),巻頭言・小谷元子「子どもと教育・算数・数学の魅力」,教育の扉・秋山仁「算数をだいすきにする秘訣」なども充実している。
(参考:全連小の15年度「研究紀要」,教育改革・教育課程に関する調査で,道徳科の教科化について調査し,考察している。)