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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その660
学校教育専門誌「教育展望2017年4月号」(一財 教育調査研究所 本体448円)
新学習指導要領の告示(平成29年3月31日)があって,学校現場は,「周知徹底→移行措置→完全実施」に向けて動き出した。しかし,実際のところ,新年度・新学期のあれこれがあってそれどころではない。
そこで,何か手がかりがほしい所である。今月号の特集はそんな学校現場に応じたもので,ズバリ「新学習指導要領への対応」である。本誌で,概要を捉え,それから新学習指導要領を読み込み,趣旨の徹底理解をしたい。
特集の内容と著者を紹介する。全体で40ページ前後で一気に読める。一読を勧めたい。
「社会に開かれた教育課程の意義と方策」大杉住子,「新学習指導要領が問うこれからの小中連携のあり方」酒井朗,「カリキュラムの視点から教育課程編成を見直す」冨土原紀絵,「カリキュラム・マネジメントを活かしたこれからの学校経営」大野裕己,「主体的・対話的で深い学びによるこれからの授業改善」藤江康彦,「新しい視点に立った学習評価のあり方」西岡加名恵,「新学習指導要領に向けた教職員の意識改革への取組」寺崎千秋。
全教員で,分担して,短時間の研修の機会を設けて,レポートの発表と簡単な質疑応答をするとよいと思う。また,移行措置の内容や「解説○○編」が8月前後に公表されるようなので,さらに詳しく学ぶことができる。