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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その706

「月刊プリンシパル2017年7月号」(学事出版・本体680円)

  「いじめはなぜ減らない!?」を特集し,2つの論文で,中西茂「いじめ自殺事件報告書から何が見えるか」と吉田順「本当は「いじめ」問題ではない!」と,問題の核心に鋭く迫っている。

 また,どう対処したらよいかを3つの例話で,職員会議・生徒指導委員会・教育相談研修会等向け指導主事武正光江「『先生助けて!が言える人間関係をつくる」,校長研修会・生徒指導主事研修会・校内研修会向け元中学校長堀米宏「いじめを減らすにはどうすればよいか」,校内研修会等帝京大教授白鳥信義「ピア・サポートのシステムを構築する」と,具体的な方策と,それをどう伝えるかを示している。いじめ問題に,チーム学校として本気で取り組むヒントにしてもらいたい。

 なお,本誌は,学校講話と校長額の専門誌で,校長学コーナー,学校講話関係コーナー,今月の例話(小学生向け3話,中学生向け3話,保護者向け2話,教師向け2話)などで構成されている。