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書評:小島宏の気になる1冊その714

「PDCA×3=不登校・いじめの未然防止―点検・見直しの繰り返しで,全ての児童生徒に浸透する取組を(抜粋版)」国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センター HPよりダウンロード

 これは,文部科学省第Ⅲ期「魅力ある学校づくり調査研究事業」の報告書(平成26年~27年度)の要約抜粋版である。「こうすれば,不登校やいじめは,未然に防げる」という大胆な提言である。内容は次のような構成になっている。

1:不登校数を減らすには,「新たな不登校を抑制する『未然防止』の取組」が必要不可欠。2:あらゆる教育活動で「居場所づくり」と「絆づくり」に取り組む:行事だけでなく授業はじめあらゆる教育活動で取り組む。3:未然防止のための「生徒指導のPDCAサイクル」とは?:1回目のPDCA→2回目のPDCA→3回目のPDCA。4:なぜサイクルを「3回繰り返す(PDCA×3)」のか。何が,なぜ,「変わる」のか。4-1意識調査(児童生徒対象):様式及び活用方法,4-2点検用紙(教職員用):様式及び活用方法。5:PDCA×3は「いじめと取組として効果的」:被害者・加害者の増減に与える影響。僅か15ページであるが,密度の濃い情報がびっしりである。

 ただ,要約抜粋なので内容の全てを理解するには限界がある。HPからダウンロードして,報告書の全体を是非精読することをお勧めしたい。