ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その739

教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その739

「初等教育資料2017年7月号」 (東洋館出版社 本体:500円)

 新学習指導要領が告示されてから早くも4か月目を迎えた。各学校は忙しい中ではあるが,周知徹底に取り組んでいるところである。

 新学習指導要領では,全教科等の目標及び内容を,3つの柱「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力,人間性等」に再整理した。

 今月号も,本誌5月号&6月号に続いて,特集「新しい学習指導要領3」で,論説1「学習指導要領改訂のポイント:体育科」スポーツ庁政策課教科調査官高田彬成・森良一,論説2「学習指導要領改訂のポイント:道徳科」文科省初中局教育課程課教科調査官浅見哲也,論説3「学習指導要領改訂のポイント:外国語活動・外国語科」文科省初中局国際教育科外国語教育推進室教科調査官直山木綿子,論説4「学習指導要領改訂のポイント:総合的な学習の時間」文科省初中局教育課程課教科調査官渋谷一典,論説5「学習指導要領改訂のポイント:特別活動」文科省初中局教育課程課教科調査官安部恭子と,趣旨徹底の格好の情報がコンパクトに紹介されていて,周知徹底を進める際のポイントをつかむことができる。

 教育ニュースでは,文科省初中局教育課程課が設置した「道徳教育アーカイブ」が紹介されており,「考え,議論する道徳」へ転換するために,どのように進めたらよいか支援の手立てに関する情報が得られるそうである。

 なお,併せて「小学校学習指導要領新旧比較対照表」(教育出版 本体1200円)を読むと,何がどう変わったのか理解でき役立つ。