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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その743
木田哲生著「睡眠教育(みんいく)のすすめ」 (学事出版 本体:1500円)
我が家の孫たちは,起床・就寝時刻いい加減,生活の規律・リズムめちゃくちゃ,学習意欲と成績下止まり,そんなことで「睡眠教育で,睡眠改善ができ,生活と学習が向上」という本書の帯につられて,藁にも縋る思いで読んでみた。
この種の本には,タイトルは魅力的だが,内容は...というものが多い。「ダメ元」という思いで読んだが,結構優れものであった。理論だけでなくデータや面談事例などを駆使して,現実的な提言に,納得できる部分が少なくなかった。孫を実験台にしながら,現在検証中である。
ネタばらしにならない程度に,睡眠教育(=みんいく)の内容を紹介する。
第1章「みんいくの医学的背景とは」
第2章「みんいくをどう実践するか(みんいく三角形,睡眠朝食調査,みんいく授業,みんいく面談,睡眠改善に有効な支援方法,データで見る成果,みんいくの三次元支援,問題の早期発見,保護者への啓発,中学生の睡眠時間)」
第3章「小学校でのみんいくの実際」
第4章「学校と地域の連携の重要性(日本人の睡眠,地域全体でみんいく)」,第5章「不適応と睡眠の関係は?」。