ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その777
教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その777
角田陽一郎著「好きなことだけやって生きていくという提案」 (アスコム 本体:1100円)
著者は,TBSのディレクターを20年間も勤め,有名タレント明石家さんま,いとうせいこう,水道橋博士,ユースケ・サンタマリア,キングコング西野亮廣などと仕事をし,彼らの魅力の根本を「魅力的に見える人,成功している人の多くは好きなことだけをやって生きている」からだと喝破したというのである。そして,「好きなことだけやって生きていくことは,やろうと思えばだれでもできる」と勧めている。
「そんな!」と思ったら,好きなことを仕事にできていない人は「好きなこと」に縛られている人(注:当面の好きなことだけをして進歩しないという意味),好きなことを仕事にできている人は,「好きなこと」を創造できる人(注:今に満足せず,好きなことをどんどん広げ進化させている)と,ダメ押しをしていると,言うのである。
そして「結論はこれ!」と,「好きなことだけをやる」才能や夢,「やりたいこと」がなくても,今から「好きなこと」を増やして,それをやればいい。「好きなことの見つけ方」周囲のこと,他人の発言など,何でも興味を持ち。おもしろがってみる。つまり・・・・・,どんなことでも興味を持っておもしろがれば,誰でも「好きなことだけやって生きていける」ようになる。と言うのである。人生,そうは簡単ではないでしょ! そうできたら,簡単なことだとつくづく思った(自分の好きなことだけしていなくても幸せだと思うことは山のようにたくさんあるよ)。
内容は第1章「好きなことを増やすだけであなたの人生は大きく変わる」9節,第2章「新しいアイディアは必ず好きなことの中から生まれる」8節,第3章「伝え方一つでダメなアイディアもいいアイディアに変わる」10節,第4章「うまくいかないときにはどうするかが好きなことをし続けられるかを決める」7節で構成されている。