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書評:小島宏の気になる1冊その779

相田みつを作・くっしー絵「いのちいっぱいじぶんの花を」(角川文庫 本体:600円)

 孫の机の横に「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる みつを」が貼ってあり前から気に入っていた。そんなこともあって,みつをの詩をもう少し味わってみようと本書を手にした。

 理屈抜きに,人生の,生き方の,真髄が伝わってくるようで,充実した数十分を過ごすことができた。

 内容の一部を紹介しよう。「つまづいたって(しあわせはいつも,アレもコレもなど7つの詩)」,「じぶん(むりをしないで,他人の物指し,毎日少しずつなど7つの詩)」,「夢(夢はでっかく,おてんとうさまのなど4つの詩)」,「いのち(自分の番・いのちのバトン,花を支える枝など7つの詩)」,「本気(戦争,やれなかったなど6つの詩)」,「めぐりあい(ひとり,うつくしいものをなど5つの詩)」,「希望(感動とは,生きていてよかったなど5つの詩)」,各章末にQ&Aの欄があり,相田みつをさんについて,生い立ち,考え方・生き方などが解説されている。