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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その783

「初等教育資料2017年10月号」 (東洋館出版社 本体:500円)

 本号は,新学習指導要領の移行期間に学校がするべきことに焦点を当てている内容構成になっている。趣旨徹底と移行措置対応に役立つ情報がぎっしりである。

 特集Ⅰは,「移行期間中に求められる実践」で,文部科学省の教科調査官による解説で,以下のような内容になっている。

 解説「移行期間中における学習指導等について」文科省初中局教育課程課,移行期間中の実践「国語科(移行措置の内容,移行期間中の実践,移行期間中の課題など)」教科調査官菊池英慈,「算数科(同)」同笠井健一,「社会科(同)」同澤井陽介,「理科(同)」同鳴川哲也,「生活科(同)」同渋谷一典,「音楽科(同)」同津田正之,「図画工作科(同)」同岡田京子,「家庭科(同)」同筒井恭子,「体育科(同)」同髙田彬成・森良一,「道徳科(同)」同浅見哲也,「外国語活動(同)」同直山木綿子,「総合的な学習の時間(同)」同渋谷一典,「特別活動(同)」同阿部恭子,「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令」「小学校学習指導要領の特例を定める件(小学校特例告示)」「中学校学習指導要領の特例を定める件(中学校特例告示)」,「小学校及び中学校の学習指導要領等に関する移行措置並びに移行期間中における学習指導等について(通知)」,「小・中学校学習指導要領の改訂に伴う移行措置の概要」と,平易簡潔に示されている。

 特集Ⅱは,「考え,議論する道徳」の実現に向けて―道徳教育アーカイブの活用―』で内容は以下のようになっている。本書p87の「QRコード」から道徳教育のArchiveがアクセスすることができるようになっている。

 解説「道徳科における質の高い多様な指導方法」教科調査官浅見哲也,事例1「いじめ問題への対応に関わる指導の工夫(第2学年)」世田谷区立池ノ上小教諭橋本ひろみ,事例2「体験的な学習等を取り入れた指導の工夫(第4学年)」中野区立塔山小教諭幸阪芽吹,事例3「多様な意見を可視化した板書の工夫(第5学年)」高松市立太田南小教諭太田浩之,活用事例「道徳教育アーカイブを活用した研修」宇都宮市教育センター。