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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その790
芳賀繁著「あなたのその「忘れもの」これで防げます」(NHK出版 本体:1100円)
最近,人の名前が思い出せない。スマホをどこに置いたか忘れて大騒ぎをする。電話番号や誕生日を暗証番号にすると推測されてしまうと「○×△・・・」と決めたのに,いざという時に忘れてしまい,そっとポケットの手帳を見て,何とかしのぐ。買い物をレジ袋に入れたままスーパーを出ようとして店員から「お客さん忘れもの~!!」と大声で呼び止められたこともある。
そんなことで,本書を見かけて購入した。目次の前に見開き2頁に大きく「あなたもよくする典型的な『忘れもの』は,減らせます!」case1「携帯電話やさいふ...」,case2「通勤中の電車やバスに,...」,case3「後で電話しますと...」,case4「メールで,肝心の添付ファイルを...」,case5「子どもが,毎日のように学校に必要な物を...」が,一層読書欲を刺激した。
内容は,Lesson1「心理学で忘れ物は減らすことができる(失敗にはボケ型とドジ型があるなど9節)」,Lesson2「シーン別忘れもの対処法(忘れ物を防ぐ12の法則,ガスコンロの火を消し忘れる,なにかをしに部屋に入ったのになにをしにきたのかを忘れるなど43節)」,Lesson3「暗証番号や人の名前を忘れない方法(覚えやすく安全なパスワードを作ろうなど6節)」,Lesson4「子供の忘れものの対処法(子供の忘れものの特徴は興味と重要度に関係している,忘れないためには『書くこと』がなによりも有効な手段など7節)」で,Lesson1~3は大人や高齢者に,Lesson4は子供や孫の『忘れもの防止』のいいヒントになりそうである。