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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その791
中根克明著「小学校最初の3年間で本当にさせたい勉強」 (すばる舎 本体:1400円)
子供を持っている親なら,孫のいる高齢者なら,子供や孫に「どのようなこと」を,「どのように」勉強させたらいいものか知りたいはずである。
本書の内容は,第1章「小1・小2・小3はとても貴重で大切な時期(学習塾に習い事...何かさせなきゃと焦らない,ただひとつたっぷりさせたいことそれは読書など6つの提案)」,第2章「3年間の読書量で学力が決まる(本を読んでいるだけで国語が得意な理由,読書は習慣1日10分でいいから続けたいなど11の提案)」,第3章「後伸びする低中学年の勉強法(家庭学習は最低限でも毎日,できたところをとにかく褒めるなど8つの提案)」,第4章「遊びをとことん充実させる(これからは遊びの中で育てた個性で光る時代,今一番熱いのはプログラミング,生き物を飼うことのすすめなど8つの提案)」,第5章「本当の地力のある子に育てていくために(他の子と比較しない,大きく伸びるために本当に必要なしつけ,家族同士の付き合いから多くを学べるなど6つの提案)」から構成されている。
これらは,あくまでも著者の経験に基づく主張・提案である。したがって,鵜呑みにして,子供を混乱させるのは考えものである。
じっくりと読み込み,自分の親から受けた躾・指導,我が家の教育方針,保護者会などでの学校の先生の助言などを思い出し,納得した部分を保護者・大人の責任で取り入れるようにしたい。