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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その809
柳田理科雄著「空想科学読本16」 (株式会社KADOKAWA 本体:1200円)
著者は,株式会社空想科学研究所の主任研究員,作家,漫画・アニメ・ゲーム原作者で知られている。「理科雄(りかお)」は本名である。
著者に,はがきやメールやツイッターで寄せられる質問の中で,気に入ったものに回答を書き,希望する高校・高専に「空想科学 図書館通信」として送っているそうだ。本書はそれを基に,さらに他の題材も加えて編集したものである。それだけに,本書は,漫画好き,アニメ好き,ゲーム好きの人にとっては,あれこれ新しいことを知ることができ,十分楽しめる1冊である。
内容は,「科学的に,気になって仕方がない」ことについて,「『7つの大罪』メリオダス対ギルサンダーの槍投げ勝負。すごいのはどっち!?」,「『猫ピッチャー』におけるプロ野球選手・ミー太郎の実力を科学的に探る!」,「『ポケモン』のポニータは,ジャンプで東京タワーを飛び越える。実現可能!?」,「『ONE PEACE』ジンベエは瓦を5千枚積んで割っていましたが,可能?」,「『名探偵コナン』怪盗キッドの携帯ハングライダーは便利か邪魔か?」,「『GODZILLA』今回のゴジラは,ちょっとデカすぎないかなあ?」,「『ウルトラセブン』第4話の宇宙線から脱出する方法は,科学的にアリなのか?」,「『機動戦士ガンダム』ハロはなぜ,あんな動きができるのでしょうか?」など,質問・疑問・不思議・知りたいこと35に,けっこう科学的(?)に答えたものである。