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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その813

「Principal月刊プリンシパル2017年12月号」 (学事出版 本体:680円)

 小学校では「外国語活動」「外国語科」の移行措置を,小・中学校では「道徳科の実施」をどう進めていくかが目下の関心であり,課題である。

 本誌は今月号で,「特集:「道徳科」実施前の課題」を取り上げ,千葉大学教授土田雄一「特別の教科道徳 実施前に學校で取り組むこと」,東京都北区立飛鳥中学校長鈴木明雄「考え,議論する道徳科の指導と評価」,山口県宇部市立東峡波小学校長坂本哲彦「道徳教育の推進を家庭や地域と共に」に加え,特集例話:東京都渋谷区立臨川小学校長土屋康子「特別の教科道徳の全面実施に当たり(校内研修会向け)」,滋賀県草津市立草津第二小学校長北島泰雄「特別の教科道徳の推進のために(管理職研修会,校内研修会向け)」,山口県宇部市立東岐波小学校長「道徳教育の推進を家庭や地域と共に(PTA総会,新入学児童保護者向け)」と,限られた紙面の中で,示唆に富む内容で構成されている。

 本誌は特集の他に,次のように3部構成になっていて充実している。

<校長学コーナー>黒川雅子「事例でやさしく学ぶ校長のリーガルマインド(学校安全への対応)」,高階玲治「新学習指導要領の導入・実践のキーポイント(小学校外国語科の導入と時間割編成)」,小松郁夫「教育直言(過程は最初で重要な教室)」など,多くを学ぶことができる。
<学校講話関係コーナー>秋元貞憲「心がほっとするちょっといい話」,野口晃男「学級講話・学校だより道場(学級担任の教育実践を支え励ます)」,奥田継夫・奥田寛「格言飄々(過ぎたるは及ばざるが如し)」など。
<今月の例話>小学生向け3例話(終業式・水村裕子&伊東直人,全校集会・原和久),中学生向け3例話(終業式・山田貞二&今村淳一,全校朝会・伊藤勝彦),保護者向け2例話(PTA全大会・原田晃,PTA役員会・原和久),教師向け2例話(職員会議・横山隆光&岡部智)と,参考になる。