ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その814
教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その814
東京都教育委員会「児童・生徒の学力向上を図るための調査」<平成29年11月>
平成29年7月6日に,東京都公立小学校1,285校5年91,434人,同中学校2年625校72,601人に実施した学力調査の結果及び考察,授業改善についてまとめたものである。
調査内容は,小学校は国語,社会,算数,理科,中学校は国語,社会,数学,理科,英語,児童・生徒質問紙調査(学習意欲,授業中の私語,礼儀正しい,きまりを守る),学校質問紙調査(授業改善,報告書やリーフレットの活用,朝の読書活動,放課後や土曜日を利用した補充的学習のサポート,理科の授業,学習規律の維持,学習方法の指導,考えを引き出し思考を深める発問,思考力・判断力・表現力を育てる言語活動の充実,本やインターネットを活用した資料の調べ方,発言や活動の時間の確保,学級やグループで話し合う活動,学級やグループで課題設定・解決に向けた話し合い・まとめ・表現する学習活動,資料を使って分かりやすくまとめる,調べたことや考えたことを文章に書かせたり発表させたりする指導,授業の目標を児童に示す活動,授業の終末に学習したことを振り返る活動,家で何を復習すればよいかの指導,算数・数学の習熟度別指導,習熟度の最も遅い・最も早いグループの人数,中学校英語科の少人数指導・習熟度別指導,英語の授業の1グループの人数)である。
主な内容は次のように構成されていて,各学校の「質の高い学力の向上」を目指したカリキュラムマネジメント,授業改善等に活用できる。
第1章「児童・生徒の学力向上を図るための調査・小学校(小学校の概要,調査結果,復習のポイント,結果分析と授業改善のポイント)」,第2章「児童・生徒の学力向上を図るための調査・中学校(中学校の概要,調査結果,復習のポイント,結果分析と授業改善のポイント)」,第3章「児童・生徒質問紙調査(児童の結果,生徒の結果)」,第4章「学校質問紙調査(小学校の結果,中学校の結果)」,第5章「東京都教育委員会の学力向上に関わる取組について」,第6章「平成29年度全国学力・学習状況調査について(東京都の結果と考察)」,資料編「区市町村の調査結果,児童・生徒の学力向上を図るための調査問題,児童・生徒の学力向上を図るための調査の解答,学習に関する意識調査,児童・生徒質問紙調査票,学校質問紙調査票」。