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書評:小島宏の気になる1冊その820

一般社団法人カメラ映像機器工業会「遊ぼう!写真はことば―ことばを育み,ことばで考える。新しい方法にチャレンジ!―」 (非売品 http://www.cipa.jp/media-literacy/index.html


 この素敵な小冊子の表紙には,「気がつくと,私たちはたくさんの写真に囲まれています。いつもなら,さらっと見るだけの写真,ためしにじっと見てみましょう。何かを感じませんか?ことばが聞こえませんか?こんな「写真のことば」をみんなで話しあってみると,人それぞれの感じ方がちがっていることに気づきます。それに,写真を見て物語を作ったり,撮った人の気持ちになることだってできるかもしれません。想像のつばさを広げ,もっと自由に写真を遊びましょう。」とある。子供の毎日のように撮った写真,孫の写真で埋め尽くされたアルバム,壁に所狭しと貼ってある家族のあの時この時の写真を見るにつけ,その通りだだと思う。

 内容は,数限りない写真と一行余りの説明で,見ただけでわかるようになっていて,写真で遊べるようになっています。

 第1章「写真のことば(ピントはどこに?写真の明るさ,写真のふしぎ,写真の組み合わせ,ウソかもしれない)」,第2章「おしゃべりな写真(何を見ているのかな?何をしているのかな?何を話しているのかな?お話きかせて?写真に題名をつけよう,ポストカードで送りたい写真は?もし私がイモ虫だったら...,とうとう夜になりました,どんな物語をつくろうか?)」,第3章「じっくり見てみよう(どんな物語がはじまるの?海の音や砂浜の感触思い出せる?聞こえてくる声をあつめてみよう,じっと見つめて,私のアルバム,さわりたいの?)」,第4章「写真のうつり変わり(写真のはじまり,静から動へ,報道写真,日常の輝き,記録からアートへ,白黒からカラーに,フィルムからデジタルへ)」,第5章「写真はもっと楽しめる(いまを撮ろう,プリントは大切,プリントを広げて選んでみよう,写真を飾ろう,アルバムをつくろう,みんなに写真を見せよう,写真を見に行こう!)」。

 そういえば,海外旅行に行った記録写真とか簡単な感想のアルバム(旅行記)は,昔を懐かしむとともに,新たな地域への旅行意欲を高めてくれる。