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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その825

「初等教育資料2017年12月号」 (東洋館出版 本体:500円)


 特集Ⅰは11月号に続いて「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善2」である。論説「図画工作科における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」文科省教科調査官岡田京子,同「家庭科における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」同筒井恭子,同「体育科における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」同髙田彬成・森良一,同「外国語活動,外国語科における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」同直山木綿子,「道徳科における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」同浅見哲也,同「総合的な学習の時間における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」同渋谷一典,同「特別活動における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」同安部恭子と,ポイントが分かりやすく解説されている。

 特集Ⅱは,これからどうなるのかと一部で心配されいる総合的な学習の時間についてで,「総合的な学習の時間の特質に応じた学習の在り方」である。論説「新学習指導要領において育成を目指す総合的な学習の時間の資質・能力」文科省教科調査官澁谷一典,座談会「総合的な学習の時間で育成を目指す資質・能力とカリキュラム・マネジメント」奈須正裕×猪俣亮文×四ヶ所清隆×澁谷一典,事例1「探究の各プロセスにおいて育む具体的な資質・能力1」若村健一,事例2「探究の各プロセスにおいて育む具体的な資質・能力2」能登貴章,事例3「各学校において定める目標及び内容」鈴木暁範と,基本的なことと授業づくりのポイントを説いている。

 その他,連載の文科省幼児教育課「幼稚園教育要領における特別支援教育の充実」,内閣府子供・子育て本部「幼保連携型こども園・解説と事例」,教育ニュースなどタイムリーな記事も満載である。

 なお,「初等教育資料2017年11月号」(特集1は「各教科の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善1」で,特集2は「外国語活動&外国語科の在り方2」)と合わせ読むことを勧めたい。