書評:小島宏の気になる1冊その827

「教育展望2017年12月号」（一般財団法人教育調査研究所　本体：448円）

　今月号の特集は，本年8月に全国から多くの先生方に参加していただき「資質・能力を育成する教育課程の編成と実施」について行った「第46回教育展望セミナー」の分科会の報告（要約・概要）である。

　＜★第１分科会・経営部会＞主題「学校教育の改善・充実を実現するカリキュラム・マネジメント」，テーマ１「教科横断的な視点での教育課程の編成と実施：実践提案／千代田区立お茶の水小学校副校長清水智子，理論提案／国士舘大学教授藤井千恵子」及び質疑・討議状況，テーマ２「教育内容と地域の教育資源の効果的な組み合わせによる教育課程の編成と実施：実践提案／高知県本山町立嶺北中学校校長大谷俊彦，理論提案／北海道教育大学釧路校教授玉井康之」及び質疑・討議状況，レポート田中洋子。

　＜★第２分科会・小学校部会＞主題「主体的・対話的で深い学びを実現する教育課程の編成と実施」，テーマ３「小学校の各教科における主体的・対話的で深い学び：実践提案／香川大学付属高松小学校研究主任橘慎二郎・副校長倉沢均，理論提案／早稲田大学教授小林宏己」及び質疑・討議状況，テーマ４「小学校の道徳科の指導計画と授業改善：実践提案／武蔵村山市立第八小学校主幹教諭嶺井勇哉・主任教諭小山直之，理論提案／国士舘大学教授関根明伸」及び質疑・討議状況，レポート今村久二。

　＜★第３分科会・中学校部会＞主題「主体的・対話的で深い学びを実現する教育課程の編成と実施」，テーマ５「中学校の道徳科の指導計画と授業改善：実践提案／高萩市立秋山中学校教諭圷聡美・校長高野雅英，理論提案／文京学院大学教授小泉博明」及び質疑・討議状況，テーマ６「中学校の各教科における主体的・対話的で深い学び：実践提案／由利本荘市立西目中学校教諭田口牧・教頭大庭了，理論提案／お茶の水大学准教授冨士原紀絵」及び質疑・討議状況，レポート中村貴美子。

と，現下の諸課題について多くを学ぶことができる。

　また，巻頭言「教職課程コアカリキュラムその第一歩」宮城大学・十文字学園女子大学名誉教授横須賀薫，提言「制度設計なき部活動―総量規制に向けた論点整理―」名古屋大学准教授内田良からも多くを学ぶことができる。