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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その833
ひすいこたろう著「見る見る幸せが見えてくる授業」(サンマーク出版 本体:1400円)
著者は,「幸せの翻訳家」「作家」「天才コピーライター」と自称しているだけあって,電車を乗り越してしまうくらいの「面白さ」「分かりやすさ」「説得力」のある楽しい内容の1冊である。
本書は,幸せとは「何か?」について,考えるきっかけづくりになる。物事の見方・考え方,視点を変えることによって「不幸と思い込んでいること」「幸せを手に入れること」が,こうも変わるものかと教えてくれる。「気は持ちよう」「欠点も好きな人なら魅力(あばたもえくぼ?)」と言う感じの部分もあるが,自分の人生の幸せを考えるとき,子供と一緒に幸せとは何かを考える際のヒントがたくさん仕込まれている。
はしがきに当たる「幸せが目に見えるはじまりの会」で,作者の「幸せ観」が分かる。見る見る幸せになれる①時限目「の授業(不幸のラスボスの正体,嫌いな人がいるなんてHAPPYジャンなど4つの視点からの幸せの追究)」,②時限目「社会の授業(4次元思考を手に入れろ,成功なくして幸せになれない病など5つの視点からの幸せの追究)」,③時限目「算数の授業(最高の恋をBEGINせよなど3つの視点からの幸せの追究)」,④時限目「国語の授業(実は何があっても心は傷つかない?!など3つの視点からの幸せの追究)」,昼休み「給食の時間(不幸の一歩先にある光)」,⑤時限目「英語の授業(ストレスには抜け穴がある!など2つの視点からの幸せの追究)」,⑥時限目「音楽の授業(性格があなたじゃない!など2つの視点からの幸せの追究)」,⑦時限目「図工の授業(どんな過去だって変えられる,傷の数だけキラキラ光るなど5つの視点からの幸せの追究)」,「幸せが見えたおわりの会(結局答えは1つなんだ)」と,「幸せの見方」と「幸せの追究(求め方)の仕方」を変えてくれる。