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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その836
直山木綿子編「小学校外国語活動のツボ」 (教育出版 本体:2200円)
新小学校学習指導要領が,2018年から移行措置が始まり,2020年から全面実施になり,3~4年で外国語活動が,5~6年で外国語科が始まることになった。多くの学校(教師)が,何とかしなければと取り組みだしている。とは言え,「どうしたらよいものか?」と,不安を抱えている。
本書は,英語教育の専門家(文部科学省教科調査官)と,全国の実践家の先生方が開発・工夫し,実践している「事実」を紹介したものである。十分理解してこのまま指導する,これをヒントに一部アレンジして指導する,これを参考にして自分のこれまでの指導を改善する,これを参考にして新しく開発するなど,様々な活用の仕方が考えられる。
第1章「解説編」(1:コミュニケーション活動の基礎,2:コミュニケーション活動の実際,3:チャンツを使った活動のコツ,4:英語の歌指導のコツ,5:ゲームの効果的な活用,6:体験的活動(高学年の意欲化),7:絵本による活動のポイント)」,第2章「実践編1~Hi,friend!1~」(lesson1:あいさつ,2:あいさつ,3:数える,4:好きなものを伝える,5:友達にインタビュー,6:アルファベット探し,7:クイズ大会,8:夢の時間割づくり,9:ランチメニュー作り),第3章「実践編2~Hi,friend!2~」(lesson1:アルファベットクイズつくり,2:友達の誕生日調べ,3:できることの紹介,4:道案内,5:友達を旅にさそおう,6:一日の生活の紹介,7:オリジナルな物語づくり,8:夢宣言をしよう),第4章「小学校外国語活動におけるコミュニケーション活動」(理論編・小学校外国語活動におけるコミュニケーション活動についての考え方を5節で解説,実践編:コミュニケーション能力の向上を重視した多様な実践を7つの事例で紹介)と,具体的で充実している。