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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その851
「Principal月間プリンシパル2018年2月号」 (学事出版 本体:680円)
学校講話のネタや具体的な話し方,校長としての資質・能力を向上したいという前向きの校長(&副校長・教頭)先生方の地味ではあるが役立つ専門誌である。
今月号の特集は,時宜を得た「新学習指導要領とキャリア教育」である。具体的な内容は,論文「新学習指導要領からキャリア教育の重要性を読み取る」上越教育大学准教授山田智巳に加え,例話「学校におけるキャリアカウンセリング」千葉商科大学准教授川崎知己,例話「キャリア教育推進に向けて」東京都小金井市教職員研修センター今城徹,例話「キャリア教育の重要性を改めて理解しよう」埼玉県川越市立川越第一中学校長鈴木朗,例話「職場体験で得たことは...」秀明大学特任教授一ノ瀬一彦,例話「林業体験を通して学ぶことの意義」長野県佐久穂町立佐久穂小学校長古清水巌と,例話までフォローされていて至れり尽くせりである。
今月の講話は,小学校児童向けは全校朝会の3例,中学校生徒向けは全校朝会1例&全校集会2例,保護者向けは体験学習に関する1例,教師向けには職員会議2例で参考になる。アレンジして自分流にして活用いただきたい。
「校長学コーナー」は,「企業に学ぶ学校マネージメント―企業の働き方は,なぜ,どこに力を入れているのか」妹尾昌俊,「新学習指導要領の導入・実践のポイント―働き方改革に向けて学校体制をどう整えるか」高階玲治,「小松郁夫の教育直言」小松郁夫など,読み応えがある。
「学校講話関係コーナー」は,「この人に学ぶ・本田宗一郎 目配り,気配りと峻烈さの共存の中で」鈴木茂,「校長講話・学校だより道場―生徒指導情報を発信するときは具体事例を通して簡潔に伝える」野口晃男,特別寄稿「特別活動と総合的な学習の時間のルーツ―幻の教科・自由研究」冨士原雅弘などが光っている。